現在の日本経済は、一時の不況を脱してゆるやかな上昇カーブを描いているという状況でしょう。
そして、こういった時期は、新しい会社を設立する絶好の機会と言われています。
事実、ここ数年の間に、IT産業をはじめとした新しい会社が数多く飛躍をとげています。
更に、2006年5月から施行された新会社法によって、会社設立は以前よりはるかに簡単になりました。
会社設立のビッグチャンスが到来しているといえます。
ここでは、この機会を逃さずに会社を設立しようかと考えている方のために、会社設立の手続きについて案内します。
まず会社設立をするにあたって(1)最初に行うことは、会社の商号(名前)本店所在地、目的を決定する事です。
名前、場所、目的のない会社などあるはずがないので、これは当然です。
以前は、この後に類似商号の調査、つまり同じよう名前で同じような仕事内容の会社が近辺にないかを調べなければなりませんでした。
しかし、新会社法施行によってこの調査の必要はなくなりました。
(2)次にする事は、印鑑作成及び印鑑証明取得です。
会社を運営する上で、各種様々な印鑑が必要になるので、用意しておきます。
(3)その次は、定款・議事録の作成です。
定款とは社団法人の目的や活動、組織及びその構成員、業務執行などについての基本規則です。
つまり、会社の運営をして行く上での基本的なルールを作ると言う事です。
後は、それを公証人によって認証して貰う必要があります。
(4)次は金融機関への資本金の払込みを行います。
会社設立の企画者の個人口座に振り込まなくてはなりません。
(5)そして、設立の登記を行います。
登記とは一定の事項を広く公示する為に、公開された登記簿に記載する事です。
こう言う建物がここにありますよと示す為のシステムですね。
この登記は取締役及び監査役選任決定書、就任承諾書、取締役会議事録、調査報告書と言った書類を作成し、登記所に申請する事で行う事ができます。
(6)後は税務署、社会保険事務所などに届け出を出すだけです。
これらの手続きが終われば、晴れて会社設立、となる訳ですね。
会社はわりと簡単に作れるといえます。